2006年 06月 26日

しなしなの魚眼講座・・・円周魚眼・・その対策と傾向

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DiMAGE A1+FC-E9 葛西臨海水族園 マグロ水槽にて

ということで、今日は魚眼の中の魚眼、King of kingである円周魚眼についてです。



 
円周魚眼の特徴は先日お話した通りですので割愛いたしまして、今日はその特性の活かし方についてお話させていただきます。
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DiMAGE Z2+FC-E9 恵比寿にて

魚眼というとついつい普段私が撮っているような直線が歪む写真というのを想像されると思いますが、上の写真を見てもらえればお分かりのように、画面中心を通る線と画面中心部というのはあまり歪みは出ません。この辺を上手く考えて構図をつくらないと、ただ丸く切り抜かれただけの写真になりやすいのでご注意ください。
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従って、魚眼らしい魚眼(笑)を撮りたいのであれば、画面内に直線要素が多く含まれる場所またはものを、なるべく画面全体にちりばめるようにするのがいいんじゃないかなと思います。そんな風に考えて見ると、人工物というのはほとんどが直線を主体に構成されていますので、魚眼による歪みを強調して撮るにはまさにうってつけですね。

また上に書いた事とは逆のパターンもあります。それは丸いものは丸く写すこと。
1枚目の写真は葛西臨海水族園なんですが、ここのマグロ水槽は来園者の周りをぐるっと取り囲むように作られています。このような場所では逆にその曲線部分を画面周辺に持ってくることにより、それほど違和感なく魚眼の持つ広い範囲を写しこめる特長を強調する事が出来ます。
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こちらは既にZorgでアップ済みのものですので、既に御覧いただいた方もいらっしゃるでしょうが、頭上を通る高速道路をなるべくその円の形を崩さないようにフレーミングして見たものです。これも1枚目と同じく、広い範囲を写しこむという魚眼の特性を活かしつつ、あまり不自然な感じを与えないようにしてみました・・といってもこっちは結構あれですけど(笑)

円周魚眼・・・今後の課題
円周魚眼の作例、通常であれば不要部分をトリミングの上アップしていますが、ただ、今回は課題ということで撮ったままのものを2点貼ってみました。
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DiMAGE A1+FC-E9 28mm位

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DiMAGE A1+FC-E9 36mm位

見ていただければお分かりのように、円周魚眼というのは撮像素子の一部分しか使っておりません。DiMAGE A1の場合、本来の撮影範囲は2560x1920なのですが、実際に画像が写る部分というのは中央の1920x1920の中のさらに一部分に過ぎません。
で・・・勘の良い方ならお気づきでしょうけど、画素数が足らないんですよね。
28mmの状態では1400x1400、36mmの状態でも1850x1850の大きさしかありません。
しかもこれは正方形の状態での画素数になるので円の面積の公式(半径x半径x3.14)に当てはめると28mm時は約150万画素、36mm時でも約270万画素相当しかないんですよね。
blog上ではまぁ何とか問題のないサイズといえますが、やっぱりちょっと物足らないのは確かです。
かといってベースになるカメラの画素数をいたずらに上げても今度は周辺部の解像度不足などが問題になるのは明らかなんですが、もともとの純正メーカー(Nikon)が想定していたE8400やE8800であれば(450万画素位になる計算)あるいはなんて思ったり。

課題はもう一つあって、それは円周魚眼のフォーマットなんです。
これまで使っていた対角魚眼やセミフィッシュアイは、縦構図、横構図で変化をつけられた(縦なら高さ、横なら広がり)のですがサークルフォーマットの円周魚眼ではこの手が使えない。
当たり前ですが、円なんで縦でも横でも構図に差がないんですよね。
ここで「高さも広さも一変に表現できてラッキー・・・」となれば良いんですが、それが上手くいかない訳でして。
いつかはこの問題を解決して、魚眼マスターの道を極めたいもんです。

ということで、残りはまた次回へ・・・・。

追伸
2006わいわい写真教室<WAIWAI写真教室>
http://kaiseido.blog5.fc2.com/blog-entry-227.html
先日お伝えした撮影会、無事に終了いたしました。
当初は天候が怪しかったのですが、なんとか好天に恵まれまして、大変有意義な一日をすごすことが出来ました。
佐藤先生をはじめスタッフの方、参加者の皆様お疲れ様です。

そうそう、佐藤先生がフォトテクニック9/10月号のテーマ部門審査員をなさるそうです。
http://kaiseido.blog5.fc2.com/blog-entry-222.html
テーマは「リズム」
皆様奮ってご応募ください。
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by shinashina-x | 2006-06-26 07:39 | 魚眼講座


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